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Cisco UCS+Nutanixでの仮想基盤構築 その1
こんにちは!2019年入社の竹原です。
今回はCisco社のサーバ製品であるUCSとNutanix社のNutanixの組み合わせでの仮想基盤構築について触れることがありましたので、こちらの構築に関する情報などをまとめていきたいと思います。
UCS・Nutanixとは?
まずUCSですがCisco社製のサーバ製品になります。CiscoといえばネットワークスイッチやルータなどNW機器で有名なこともあり、サーバとしても他製品と比べて広帯域のインターフェースカードを搭載できる印象があります。
Nutanixは昨今VMware社のライセンス形態・価格変更の影響で代替先として注目されている仮想化ソフトウェアで
中でも独自のハイパーバイザであるAHVが追加ライセンス費用なしで使用できることもあり、今ホットなものとなっております。
構成
今回はこの2つを使用した仮想化環境となり、構成としてはHCIとなります。
構成のポイントとしてUCSサーバの管理方法に「Intersight」というものを使用します。
こちらは物理サーバの管理だけでなく、インストールを行うOSに関しても管理を行え
障害発生時にも直接Intersightからサポートを受けられたり、導入ソフト/ファームなどの更新情報の確認なども行えます。
またOSのインストールもIntersightを介して行われます。(重要)
Intersightには下記3つのパターンが存在し、導入する環境に合わせて選択画可能です。
- SaaS
- 完全なクラウドでの管理。サーバがインターネットに接続されている必要あり。
- Connected Virtual Appliance
- 別途仮想マシンとしてConnected Virtual Appliance(以下 CVA)を構築し、SaaSとの通信はこのサーバから実施。サーバが直接インターネットに接続できない場合にはこちらを選択する。
- Private Virtual Appliance
- CVA同様に別途仮想マシンの構築が必要。またSaaSとの接続を行わない。
- 完全にプライベートな環境の場合はこちらを選択する。外部接続がないため機能利用制限あり。
今回はSaaSとプライベート環境のいいところ取りであるConnected Virtual Applianceを使用した構成となります。
構築の流れ
構築の流れについてまとめたいと思います。
- NTP/DNSサーバの準備
- CVA構築 ←今回はこちらまでを記載
- Foundation用Prism Central構築
- UCSサーバ(CIMC)設定
- Nutanix Foundation(インストール)
※Intersight SaaSの登録方法については今回対象外としています。
NTP/DNSサーバの準備
今回の構成のうちCVAおよびFoundation用Prism CentralにNTPサーバとDNSサーバが必須になります。
この2つについては事前に用意していただく必要がありますが、対象サーバから接続可能であれば問題ないので
既に環境に存在するのであればそちらを指定する形で大丈夫です。
NTPサーバ
こちらについては特別な要件は無く、参照サーバから時刻同期が可能であれば問題ありません。
DNSサーバ
こちらは下記レコードの追加が必要です。
CVAに割り当てるホスト名のAレコード、PTRレコード(逆引きレコード)、CNAME(別名)の3つの登録が必要です。
ここでは例としてCVAのホスト名を「CVA01」、ドメインを「eds.local」IPアドレスを「192.168.99.10」とした場合の登録例を記載します。
<登録例>
- Aレコード
- 登録名:CVA01
- レコード:192.168.99.10
- PTRレコード
- 登録:192.168.99.10
- レコード:CVA01.eds.local
- CNAME
- 登録名:dc-CVA01.eds.local
- レコード:CVA01.eds.local
※CNAMEはホスト名の前に「dc-」を付けたものになります
上記でNTPサーバとDNSサーバの準備は完了です。
CVA構築
CVAの構築を行っていきます。
CVAはOVF形式等のテンプレートにて提供されておりますのでCisco社のソフトウェアポータル等でイメージファイルを取得します。
また前述の通り仮想マシンとなるため、別途今回構築する環境とは異なる仮想環境が必要になります・・・
(ですので、まったくの仮想環境の無いところに新規で導入する場合にはこの点注意が必要になります)
手順1:別仮想環境にOVFテンプレートから仮想マシンのデプロイ
今回はvSphere環境に構築しました。パラメータは下記のようにしています。
<OVFテンプレートデプロイ時の設定値>
- 仮想マシン名:CVA01
- デプロイ構成:Assist or Appliance(24 CPU ,64GB RAM)
- Enable DHCP:False
- IP Address:192.168.99.10
- Net Mask:255.255.255.0
- Default Gateway:192.168.99.254
- DNS Domain:eds.local
- DNS Server:(前項でレコード登録したDNSサーバ)
- Enable IPv6 SLAAC:False
- Administrator password:(任意のパスワード)
- NTP Server:(前項で準備したNTPサーバ)
- Data Store Size for disk4:100GB ←以下ディスクサイズは自動で入力されるのでそのままの値でOK
Data Store Size for disk5:190GB
Data Store Size for disk6:60GB
Data Store Size for disk7:360GB
Data Store Size for disk8:1190GB
※構築先のコンピューティングリソース、データストア、ネットワークは環境に併せて設定してください。
デプロイが正常に完了すれば、10分ほどでブラウザから"https://CVA01.eds.local"に接続することで下記のような画面が表示されます。

※こちらの画面に接続が行えない場合には、デプロイ時にCVAからDNSサーバに到達できていない、事前に登録を行ったレコードに誤りがあるなどの可能性が考えられるため、設定値の再確認を行って下さい。
手順2:ブラウザからのIntersight Appliance Installerの設定
「Intersight接続済み仮想アプライアンス」を選択してインストーラーを開始します。
下記のような画面に遷移するので、右の「デバイスID」と「登録コード」をコピーします。

Intersight SaaSにアクセスし、「システム」>「ターゲット」に遷移し「ターゲットタイプの選択」から「Cisco Intersightアプライアンス」を選択します。
「新しいターゲットの要求」画面で、先ほどコピーした「デバイスID」と「登録コード」を入力し、CVAの登録を行います。
しばらく待つとターゲット登録が完了され、Intersight Appliance Installer上でも接続状態となります。

続いてネットワーク要件のチェックが実行されます。
こちらは特に設定値は無く自動実行されるので、すべての項目がクリアされていればOKです。

次にCVA内部で使用するネットワークセグメントの設定を行います。
このセグメントはCVAの内部的に使用されるものであり、通常は特段意識する必要ないものになります。
CVAが直接記載のセグメントのネットワークとの接続性があるような場合以外は、デフォルトのままで問題ありません。

ソフトウェアバージョンの選択を行います。
基本的に最新版が推奨されるとのことなので「最新バージョンのダウンロード」を選んでもらえれば大丈夫です。

ダウンロードが開始されるので後はひたすら待つだけになります。
接続しているネットワークにもよりますが結構時間が掛かるので、1~2時間くらいは見ておいた方がよいかなといった印象です。

インストールが完了後、「データ収集」設定について確認を行います。

最後にライセンス登録を行います。
承認コードを入力し、ライセンス登録を押した後に「ライセンスが正常に登録されました」と表示されればOKです。

ログイン画面から仮想マシンのデプロイ時に設定したアカウント情報でログインが行えますので、ログインし下記のようなダッシュボード画面が表示されていれば作業はすべて完了し、問題なく構築できております。

これでCVAの構築は完了です。
とりあえず今回はここまでとさせていただきます。
まだNutanixのNの文字すら出てきていませんが、次回は「Foundation用Prism Central構築」から
しっかりとNutanixが出てきますので、そちらで引き続き記載させていただこうと思います。