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【ゼロから始めるAnsible 第1回】入門編

はじめに
みなさんは「Ansible」と聞いてどんなイメージを持ちますか?
「サーバーを管理するツール?」「システムの自動化ツール?」どちらも正解です。
シェルスクリプト中心で運用しているシステムでも、Ansibleを活用することで運用を自動化できます。
本ブログでは、「Ansibleって何?」「どんなツールなの?」という基本から、大規模システム運用での苦労や、メリット、デメリット、ノウハウなどをわかりやすくお伝えします。
Ansibleってどんなツール?
- Ansibleの特徴
①エージェントレス
管理するサーバーに特別なソフトウェア(エージェント)をインストールする必要がなく、すぐに使い始めることができます。
②簡単な構文
自動化の手順は「YAML」という人間が読みやすい形式の言語で記述でき、
プログラミングの知識がなくても直感的に理解しやすいです。
③幅広い環境に対応
LinuxやWindowsはもちろん、クラウドサービスにも対応しており、幅広い環境で利用できます。
特にRed Hat社製であるため、RHEL(Red Hat Enterprise Linux)との相性が良好です。
④コミュニティが活発
世界中のユーザーが情報や知見を共有しており、困ったときにも情報を得やすいです。
⑤冪等性(べきとうせい)
同じ手順(Playbook)を何度実行しても、常に同じ結果になるので、安心して繰り返し実行できます。 - Ansibleの概要
Ansibleは、サーバー管理やアプリケーションの設定、ネットワーク機器の運用を簡単に自動化するためのツールです。これを使うことで、複数のサーバーに対して一度で設定を入れることが可能で、ソフトウェアのインストール、システムのアップデートも自動化でき、作業を効率化できます。
Ansibleとほかの自動化ツールとの違い
ツール | 利用人口 | コスト | コーディング | 処理 | 開発言語 | 特徴 |
Ansible | 非常に多い | 無料(有償版あり) | 簡単 | 手続き型/ 宣言型 | YAML | シンプル エージェント不要 幅広い対応 |
Terraform | 非常に多い | 無料(有償版あり) | やや難しい | 宣言型 | HCL | インフラ管理 クラウド向け 状態管理 |
Chef | 中程度 | 無料(商用版あり) | やや難しい | 宣言型 | Ruby | 大規模システム向け 細かい制御が可能 |
Puppet | 中程度 | 無料(商用版あり) | やや難しい | 宣言型 | Ruby | 自動化の管理 長期間の運用に強み |
Ansibleの動作イメージ
Ansibleは、中央の管理サーバー(Ansible実行環境)からSSHを通じてリモートサーバーに接続し、指定された設定を自動で適用します。

まとめ
Ansibleは、サーバー管理やアプリケーション設定、ネットワーク機器の運用を自動化できるツールです。設定がシンプルでわかりやすく、手作業でのミスを減らし効率よく作業を進められます。次回以降は、実際にAnsibleを使う方法や、より実践的な操作例を紹介するので、楽しみにしていてください!
参考:Ansible documentation https://docs.ansible.com/