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[iPLAss] 初心者でも簡単にできる環境構築
はじめに
こんにちは!サービスプラットフォーム事業部の宮﨑です。
今回は、iPLAssを使うための準備ということで、環境構築に挑戦しました!
"環境構築"にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
やることが多くて時間がかかったり、手順通りにやったのになぜかエラーが発生してうまくいかなかったり、、、
正直、IT初心者の私には少し苦手意識があり、簡単に試すことが出来ませんでした。
ですが、そんな私でも、この手順なら簡単に環境構築ができました。
ここではWSL2にUbuntuをインストールするところからiPLAssにログインするまでの手順を紹介しています。
iPLAssに興味はあるけど、環境構築が嫌で今まで試せていなかった、など
環境構築にマイナスなイメージをもつ方の参考に少しでもなれば嬉しいです。
iPLAssとは
Oracle、MySQLをはじめさまざまなデータベースに対応しており、顧客ニーズにあわせた開発手法(ノーコード、ローコード、プロコード)を選択できる汎用性の高いローコード開発プラットフォームです。
詳細は下記を参照してください。
「電通総研リンク」
「EDSリンク」
環境構築手順
1 WSLインストール
手順1-1 WSLコマンドのインストール
コマンドプロンプトを管理者モードで開き、下記コマンドを入力します。
💡右クリック→「管理者として実行」を選択することで管理者モードで開けます!
wsl -install

インストール完了後は、PCを再起動してください。
手順1-2 ユーザー作成
再起動後に、Ubuntuを起動します。
ユーザー作成を求められるので、user accountとpasswordを設定してください。

手順1-3 パッケージの更新とアップグレード
下記コマンドを入力し、パッケージの最新化を行います。
sudo apt update && sudo apt upgrade
💡下記コマンドでWSLのバージョンを確認することができます。
wsl -l -v
左に「※」、VERSIONが「2」になっていたらOKです!

2 Dockerインストール
💡 競合しそうなパッケージをアンインストール
初めに、下記コマンドを入力し、競合しそうなパッケージをアンインストールしておきます。
for pkg in docker.io docker-doc docker-compose podman-docker containerd runc; do sudo apt-get remove $pkg; done
手順2-1 更新、インストール
下記コマンドを入力し、aptがHTTPS経由でリポジトリを使用できるように更新、インストールします。
sudo apt-get install ca-certificates curl gnupg
手順2-2 Dockerの公式GPGキーを追加
下記コマンドを入力し、Dockerの公式GPGキーを追加します。
# 権限を指定しつつGPGキーをダウンロードするフォルダを作成。
sudo install -m 0755 -d /etc/apt/keyrings
# GPGキーをダウンロード。
curl -fsSL https://download.docker.com/linux/ubuntu/gpg | sudo gpg --dearmor -o /etc/apt/keyrings/docker.gpg
# GPGキーの権限を変更。
sudo chmod a+r /etc/apt/keyrings/docker.gpg

手順2-3 リポジトリをセットアップ
下記コマンドを入力し、リポジトリをセットアップします。
echo \
"deb [arch="$(dpkg --print-architecture)" signed-by=/etc/apt/keyrings/docker.gpg] https://download.docker.com/linux/ubuntu \
"$(. /etc/os-release && echo "$VERSION_CODENAME")" stable" | \
sudo tee /etc/apt/sources.list.d/docker.list > /dev/null
手順2-4 apt更新
下記コマンドを入力し、aptを更新します。
sudo apt-get update
手順2-5 最新のDockerをインストール
下記コマンドを入力し、Docker Engine、containerd、Docker Compose をインストールします。
sudo apt-get install docker-ce docker-ce-cli containerd.io docker-buildx-plugin docker-compose-plugin
手順2-6 hello world起動
下記コマンドを入力し、hello worldを起動します。
sudo service docker start
sudo docker run hello-world
「Hello from Docker!」と表示されれば、Dockerのインストール完了です!

3 iPLAssインストール
手順3-1 コンテナを起動
Ubuntuを起動し、下記コマンドを入力します。
コンテナを起動することで、MySQLとTomcatが起動し、初期データ登録やユーザー作成が行われます。
sudo docker run -p 8080:8080 iplass/iplass-standalone
💡「sudo」: 一般ユーザーが一時的に管理者権限でコマンドを実行できるようにするコマンドです!
手順3-2 URLにアクセス
下記URLにアクセスします。
http://localhost:8080/iplass
手順3-3 ログイン
ログイン画面が表示されたら、IDとパスワードを入力し、初期テナントにログインします。

- ユーザID :admin
- パスワード:(手順1-2で設定したpassword)
ログインできれば、完了です!お疲れ様でした!
まとめ
今回は、iPLAssを始めるための準備として、簡単にできる環境構築手順を紹介しました。
これまで行っていた環境構築では、DB作成、Tomcat、MySQLの設定など手順が多く、
人によっては手間や時間がかかってしまうのが難点でした。
それに比べて、今回紹介した手順は、短いコマンドを実行するだけで誰でも簡単に環境構築が可能です。
環境構築に苦手意識があった私ですが、こんなに簡単にできるのかと驚きました。
iPLAssに興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。