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経験ゼロの新入社員がインフラエンジニアになるまで

経験ゼロの新入社員がインフラエンジニアになるまで

はじめに

みなさんはじめまして。初投稿になります、よろしくお願いします。
私は配属されてから1年ほど経った2年目社員です。
今もまだわからないことも多く未熟なインフラエンジニアですが、そんな私が一人前を目指し、これまでどのように仕事のやり方を学んできたのか、入社から今に至るまで順にお話ししようと思います。
エンジニア1年目の方、これからエンジニアを目指すという方の参考になれば幸いです。

入社~新人研修

入社時、ネットワークに関する知識はほとんどありませんでした。
理系大学の情報系学科を卒業しておりますが、ネットワークは少々触れた程度で、「OSI参照モデル?なんかそんなのあったなあ」「サーバ?ってよく聞くけど結局なんなの?」程度でした。
知識もないのになぜインフラエンジニアを目指したのか、という疑問もあると思いますが、それはまた別のお話です…

入社後はまず新人研修がありました。弊社の研修はかなり充実しており、入社後4か月ほどかけて基礎を学ぶことで未経験でも十分に知識と技術が得られます。
内容としては、基本的なITの知識、ネットワーク、サーバ、クラウドなどの専門的な知識に加え、実際に現場で行うドキュメント作成のやり方なども含まれます。
研修期間中には、ITパスポートとCCNAの受験を行い、合格できるほどの知識を得ることができました。
研修後半では、実際にルータやスイッチといったネットワーク機器に触れたり、サーバやクラウドのハンズオンを行ったりし、より実践的な技術力を高めます。

これだけ時間をかけて内容の濃い研修を行ったことで、配属直前にはかなり自信がついていました。しかし、実際の現場ではそううまくはいかないということを、この後身に染みて感じるのでした。

配属後~年末

配属後にまず携わった業務は、ドローンの実証実験です。
私たちはドローンとクラウドが接続するためのネットワークの部分を構築していました。
ここで一番困難に感じたのが、ネットワークの構成の規模が大きいことでした。
どの機器がどのような役割をし、どのような動作をしているのかを理解することが最も難しかったように思います。
また、スイッチ、AP、サーバ、クラウドと様々な要素が関係していたため、それまでに学んだ知識をフル活用したうえで、使用している未知のプロトコルについて調査を行う必要があり、この調査の部分で多大な労力と時間を要しました。
新人研修を通して基礎の部分は十分に固められていましたが、実際に現場に出てみるとこんなにも知らない知識があり、自身の持つ知識の応用が必要であることを実感しました。
思い返せばこの頃はインターネットと友達になるくらい調べてばかりいたように感じます。
ただ、この「調査」が以降も業務を行ううえで必ず必要になってきます。新たな案件に従事する度に自分の知らない知識や技術が出てくるため、「調べる力」をこの時点で鍛えられたことはよい経験だったと思います。

この後初めての出張に行って現地の実証実験にも参加し、先輩にご助力いただきながらなんとか無事に案件を完了させることができました。

年明け~1年目終了

1年目の正月休みも終わったころ、また新しい経験ができる案件に携わりました。
実際に現用で稼働している機器の設定変更です。
この案件で大変だったことは、新人研修で少し触れたドキュメント作成、今回は作業手順書の作成でした。
参考にできる手順書も研修での知識もありましたが、実際に作成するとなるとどのような文言で記載すればいいのか、手順をどれほど詳細に記載するべきなのか、通常どのような書き方をすべきなのか、などがはっきりと理解できていなかったためか、何度も修正点を指摘されてしまいます。
こちらも先輩のご助力をいただき何とか完成、一人の力ではありませんでしたが、初めてドキュメントを作り上げたことでかなりの達成感がありました。
ドキュメントの作成に関しては知識でどうにかなるものではなく、その種類自体も豊富なことから実際に業務中に手を動かしながら覚えていく必要があるように感じました。

その後実際に設定変更の作業を行いました。クロスチェックを行いながら手順書に沿ってコマンドを実行するという作業自体は別の案件で経験がありましたが、動いている機器を目の前にして作業を行うのは初めてでした。
ただ、緊張感をもって作業はしていましたが、緊張しすぎるということはなかったように思います。
集中して作業に当たり、滞りなく無事完了させることができよい経験になったと感じています。

ちなみにこの案件ではお客様とのメールのやりとりも少々経験しました。それまでチャットでお客様とコミュニケーションをとることはありましたが、メールとなると謎の緊張があり、初めのうちは送信を押すまでに10分かかっていたことはここだけの話です。

2年目突入~現在

2年目になり業務の進め方も理解できたころ、今度は業務委託で別の会社へネットワーク構築に関する業務支援を行うことになりました。

依頼いただく内容としては、ネットワーク構成図や手順書といったドキュメントの作成、機器のコンフィグ作成からキッティングなどでした。
ドキュメントの作成はそれまでの経験を活かして円滑に進めることができていましたが、ここでの困難は機器の設定に関することでした。
それまで機器の設定を自ら考えたうえでキッティングするといった経験はなく、これが初めてです。
新人研修のおかげもあり既存の機器自体に設定されている内容に関してはすぐに理解ができましたが、難しかったのはその機器が規模の大きなネットワークの一部であるということです。実際の環境だとどう動作しているのかわからないという悩みがありました。
複数の機器と接続され関係しており、それを考慮した設定を考えなくてはなりません。少々発展的な動作をしているものもあり、ネットワークの構成と動作の理解にかなりの時間を要しました。
ここでも持ち前の調査力を活かし、似た構成のネットワーク構成を見つけたりすることで何とか一つずつ依頼をこなしていくことができました。

この経験は、それまで大規模ネットワーク内の機器の設定内容に触れたことがなかった私にとって、ネットワークのエンジニアとしての技術力を大きく高めるものになったと感じています。

おわりに

紹介したもの以外にもいくつも案件に携わらせていただき多くの経験をしてきましたが、その度に感じていることは、調べる力とその積み重ねで知識を増やしていくことの重要性です。
初めは知識も少ないため、打ち合わせに出席しても専門用語がすべて呪文に感じます。
当たり前かもしれませんが大事にしていることは、わからないままにしないということです。
一度聞いた専門用語は、必ずと言っていいほどまたどこかで出てきます。私もたった1年ほどですが何度も同じ用語に出会いました。
円滑に仕事ができるようネットワークの専門知識をつけることを最優先とし、インターネットで調査をしたり、積極的に上司や先輩を頼ったりして知識をつけてきたことは正解だったと感じています。
引き続き新たな知識と技術を身に着け、一人前のインフラエンジニアを目指していきます!

長々とした文章でしたが、ご拝読いただきありがとうございました。

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