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普通の自宅のベアメタル型ハイパーバイザーが成長した件


運用開始して早2年半。
みなさま、こんにちは。入社5年目の川路です。
2年半前に構築した普通の自宅のベアメタル型ハイパーバイザーも運用して早2年半が経ちました。
使うときだけハイパーバイザーに電源を入れ、ちょくちょくVMを立てては崩しを繰り返し、いろんなVMがごちゃごちゃ立っている状態となってきました。
自宅ハイパーバイザーのメリット
結論:マジで好きな構成にできる。
IPアドレスを使い放題。
NIC使い放題。
ホスト機を丸ごと疑似障害起こし放題。
コア数占有してもガチャガチャいじっても誰にも迷惑がかからない。
排熱の影響で冬は暖房がいらない。(2023年は1日のみ暖房を使用しました)
2年半運用して感じた自宅ハイパーバイザーのデメリット
電気代がかかる。(1日で電気代1000円になることも)
パーツに不満が出てくる。起動ディスクをHDDにしてしまった為、完全に立ち上がるまで10分以上かかる。
CPUのコア数と省電力に憧れてると種類によってはプロセッサ自体が異なるためOSSが動かないこともある。ハイパーバイザーに採用したCPUはたまたまIntelだったため、この事象には当たらなかった。
今はどうなってるの?
業務を通じていろいろなOSSやサービスを検証等で触ることが増えたので大規模更改と訳してPROXMOXのバージョンを8.1にアップグレードし、全てのVMを潰しました。色々更改しようと思います。
添付画像(キャプションあり)
また、ハイパーバイザー自体の起動に時間がかかっていたのでメインで使用しているPCからSSDを引っこ抜き、起動ディスクとして換装しました。
一応それぞれのVMについては別途Ansibleにて構成を管理してあったのでログなどのデータ以外は残っている状態です。
これからやりたいこと
今までは1つのVMにつき1~3つのサービスを入れていました。今更感はありますが、今後はk8s用としてハイパーバイザー上に構築し、ネームスペースごとにサービスを分け、可能なものは全てk8sもしくはk3sを構築しRancherにて運用していきたいと考えております。
また今回ハイパーバイザーOSのバージョンも上げたためProxmox8.1以降にはSDNの機能が追加されたので何かに使えないか試してみようと思います。
参考:Proxmox VE SDN公式ドキュメント
https://pve.proxmox.com/pve-docs/chapter-pvesdn.html
OpenStackはやらないの?
やってみたいとは思いましたが何を血迷ったのかハイパーバイザー上のメモリを売ってしまった為、メモリ不足に陥りそうなので却下です。(64GB→32GB)
まとめ
k8sは構成の自由度が非常に高いため運用管理も大変な印象があります。そこでOSSの力を借りて作業を楽にしようと考えています。中でも気になるツール且つGUIで分かりやすいものをリストアップしてみます。